【3】 サイエンス基礎講座①

 今回は、秋田県立大学の金澤伸浩先生に「科学的思考と主体的判断〜リスクの概念をつかって」と題して講演を行っていただきました。われわれは、特にリスクが高まったときに直感的にものごとを判断しがちです。この講座では、「毒を希釈した水」をめぐる主観的判断と科学的判断の違いを考える話題から始まり、「リスク」有無の境界に潜む人為的な線引きと現実の「リスク」の連続性の違いの問題、食中毒・白血病・熱中症・タバコ・交通事故をリスクが大きい順に並べる問題を通したリスクの科学的な捉え方など、リスクに関わるさまざまな問題を考えながら、直感的思考がいかに認知のバイアスを生じさせ、 われわれを誤った結論へと導いてしまうかを具体的な事例をもとに考えました。リスクを例にして科学的・主体的に考えることの重要性を改めて再確認する時間となりました。

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