学校長より

ご挨拶

 秋田中央高等学校のホームページを訪れてくださいましてありがとうございます。
 本校は、大正9年、修業年限3か年の土崎町立実科高等女学校の創設をもって嚆矢として以来、昭和7年に修業4か年の秋田県土崎高等女学校、昭和16年に秋田市に移管され秋田市土崎高等女学校、昭和18年には秋田市立高等女学校と改称しております。そして昭和23年に男女共学の秋田市立高等学校となり、昭和57年に県に移管し秋田県立秋田中央高等学校となり現在に至っております。また、平成26年には新校舎が完成し、令和2年に創立100周年を迎え、令和3年11月には、一交会、PTA、教育振興会のお力添えを頂き、記念式典を挙行しました。

 第一体育館正面に掛けられている扁額「自主 友愛 躍進」は、創立八十周年の記念事業の一環として平成11年に制定されたものであり、「自主」では個としての人格の陶冶が、「友愛」で人間の社会的連帯(共生)が、「躍進」で個人や共同体そのものの発展が示されており、本校の教育目標が具現化されています。
 この校訓は、明晰で分かりやすく、力強い言葉です。21世紀における秋田中央高校のバックボーンをなすものであります。各学年にもうけられた学習スペースには、1年生が「自主スペース」、2年生が「友愛スペース」、3年生が「躍進スペース」と命名されています。生徒たちは、「自主」と「友愛」を合い言葉に中央高校生として「躍進」を遂げるために、勉学と部活動に励んでいます。

 この春学び舎を巣立っていった201名の卒業生たちの進路実績もめざましいものがありました。多くの卒業生が主として国公立大学・私立大学に合格して、自分たちの進路希望を実現しています。部活動においては、野球部が令和元年に45年ぶり5度目となる甲子園大会出場を果たす一方、ラグビー部も過去幾度となく花園大会出場を果たしており、運動部や文化部の活動も活発であります。
 この文武両道を標榜する本校において、平成25年度に文部科学省より指定を受けたスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業は、今年度第Ⅲ期目に入り本校の中心的事業として位置付けられております。全校を挙げて本事業に取り組むことで、生徒は文系・理系にかかわらず、科学的・論理的な思考を獲得し、外部への発信力を養う一助となっています。本事業に指定されて10年の月日が流れ、本校はSSHとともに発展を遂げてまいりました。

 本校は、さまざまな教育活動を通じて生徒の生きる力や豊かな人間性を伸ばし、地域社会や日本国家そして国際社会において貢献できる人材の育成を目指しております。コロナ禍にありながらも探究活動を中心とした実践を進めていくことで、生徒たちは様々な経験を積み上げ、大きく成長しております。今後は、様々な学校行事・校外行事とともにSSH事業を中核として秋田中央高校のさらなる躍進を進めてまいります。
 今後も校歌に歌われる「文化の高鳴りを」かざしながら、「自主のはばたきを」めざし、「世紀の躍進を」描く精神を忘れずにチャレンジし続けることができるよう、学校一丸となって力を尽くしてまいります。

令和5年4月
校長 水谷 佳延

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