R7 SSHキャリア講演会

今回は、理工系分野で活躍されている野辺理恵先生(秋田県産業技術センター 主任研究員兼チームリーダー)をお招きし、「理系のキャリア形成 Before, After, Future~私は何しに海外へ?」と題してご講演いただきました。

講演の冒頭では、野辺先生がポルトガル語で自己紹介をされ、会場にはやわらかな驚きと関心が広がりました。同じ秋田で生まれ育ち、そして今も秋田で働く先生の言葉には、地元に根差した生き方とグローバルな視野をあわせ持つ魅力が感じられました。

ご講演では、進路選択に大きな影響を与えた高校時代の講演会の思い出から始まり、大学進学、そして大学院時代にアフリカに渡って経験したこと、仲間との出会いなどを振り返っていただきました。また、現在の職場である秋田県産業技術センターにおける、カーボンニュートラルを見据えたプラスチック成形技術の開発といった具体的な研究内容にも触れながら、研究者としてのリアルな日常を語ってくださいました。

特に印象的だったのは、「自分は何がしたいのか(目的)」「今できることは何か(現状把握)」「これから何をすべきか(目標)」という問いかけを通じて、自分の軸を見つける大切さについて語られた場面です。これは進路や将来について悩む生徒たちにとって、実に示唆に富むものでした。

講演の締めくくりには、先生が大切にしている3つの信条――
「無駄な経験は1つもない」
「結果はあとからついてくる」
「なにか/誰かのせいにしない(親、年齢、性別、場所など)」
――が紹介されました。これらの言葉は、これからの人生を切り拓いていく生徒たちにとって、きっと心の支えとなるはずです。

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